【経験談】可茂IT塾出身のFlutterエンジニアとしてフリーランスで３年間働いてみた

こんにちは。可茂IT塾メンバーのmakumaakuです。
次回ブログを書く段階ではFlutterエンジニア4年生になっていそうなので、これまで３年間の経験談をまとめることができたらと思います。

はじめに

僕がエンジニアになる前のことも軽く紹介しようと思います。

エンジニアを始める前の僕

僕は理系の大学院生でした。
修士1年の夏、長期インターンへのエントリーが始まりました。
周りがエントリーする企業を決めていく中、僕はインターンをしてみたい企業が見つかりませんでした。
理系/文系の選択や大学選びでさえ適当だった僕は、やりたいことがわからなかったのです。
「せっかくここまでやってきたし、良さげな企業のエントリーをしてみよう」と思っていました。
しかしエントリーシートを書き始めると、なぜ働きたいと思っていない企業に対して、「こんな風にお力になれます！！m(_ _)m」みたいな内容を書かないといけないのかが自分の中で大きな疑問でした。
このまま進路を進んでいっても、自分は大成しないだろうなと。
そんな理由で勇気を振り絞って人生のレールから外れてみました。(休学)

休学後

特にやりたいことがなかった僕は、休学後は迷走していました。
主に以下のことをやっていましたが、やりたいこと自体は見つからずという状態でした。

• ブログを書いてみる => 睡眠に関するブログを書いていましたが、YMYLに該当するテーマだったので、50 ~ 60記事ほど書きましたが、全然成果出ず..
• 山梨県のホテルに住み込みでリゾートバイトに行ってみる => 経験談
• Youtubeチャンネルを始めてみる => チャンネル

リゾートバイト中にワーキングホリデーの良さを教えていただき、2020年の4月からニュージーランドにワーキングホリデーに行く計画を立てていました。
しかし、新型コロナウイルスの影響でニュージーランドへの入国が禁止になってしまいました。。
バイトも全部やめていたのに...
そんな中で可茂IT塾の塾長からエンジニアとしてのバイトのお誘いを受けました。
2020年の1月に開催されたUnityでのゲーム開発講座に参加していたのが大きかったかもしれません。
ゲームよりも便利系のアプリを作ってみたいということで、講座参加後に暇つぶしでFlutterを使ってアプリ開発をやっていました。
そして2020年3月(ほぼ4月)から僕のエンジニア人生が始まりました。

1年目

主な仕事

• テニスベア

主に携わっていたのがテニスベアというテニスのマッチングプラットフォームの開発でした。
Yさんに誘っていただき、Tさんと一緒に参画しました。
僕は中学で軟式テニス、高校で硬式テニスをやっていたので１ターゲットユーザーとしてアプリ開発ができ、かなり楽しかったです。
メンバーの皆さんも優しく、仲が良く、とても働きやすい環境でした。
このプロジェクトを通してYさんには大きく育てていただきました！ 感謝です！！

また、最初はバイトという形態でしたが、1年目の終わり頃にはFirstAppという名前で開業し個人事業主となったので、業務委託という形態に変わりました。
たまたま誘われたアプリ開発を軸に個人事業主になるなんて、全く想像できなかった人生でした。

https://www.kamo-it.org/product/tennisbear/

インターンに行った話

2020年の12月の中盤 ~ 後半の２週間は地元の東和製作所という企業のインターンに参加させていただきました。
東和製作所の正社員として働きつつも、可茂IT塾のメンバーであるJさんがインターンの募集をしていたのがきっかけでした。
Jさんとは初めにも紹介した2020年1月のUnityでのゲーム開発講座で面識があったので、インターンに興味がある旨を連絡させていただきました。
インターンに興味を持った理由は、「1年弱やってきたアプリ開発の経験が、企業の中でどう活かせるのか」を確かめたかったからです。
その２週間のインターンでは、Flutterを使ってちょっとしたAndroidのアプリを開発しました。
インターンの詳しい内容はこちらの記事で紹介しています！

インターン後は、社員の方に遊びに誘っていただいたり、別のアプリ開発のお仕事をもらったりと感謝感謝です!!

その他個人開発

個人開発は以下5つのアプリを開発しました。
どれも技術習得が目的のため、あまりアップデートできていないことが悔やまれます..
3年目が終わろうとしている今から思うと、アプリのできは..という感じです。

• BodyRecords: 筋トレの記録を残せるアプリです。
• 月収チェッカー: 月収を管理するアプリです。
• Seeing: 訪れた場所を記録し、写真を残せるアプリです。
• 全国ベンチプレスランキング: 全国でベンチプレスのランキングを競えるアプリです。
• フレーズブック: 調べた英語のフレーズをそのまま記録しておけるアプリです。

2年目

主な仕事

• テニスベア
• VOOX

1年目からお世話になっているテニスベアは引き続きお仕事させていただきました。
ちょうど2年目に差し掛かるくらいのタイミングで新しくVOOXという音声メディアサービスの開発に参画することになりました。
このプロジェクトも最初はYさんに一緒に参画していただく形となりましたが、途中からは僕一人となりました。
身近にアドバイスしていただける先輩がいない状態になったので、ついに半独り立ちという感じです。

このプロジェクトの皆さんも優しい方ばかりで、エンジニアの先輩方も優秀な方ばかりでした。
エンジニアの先輩が周りにいる環境で経験を積ませていただけたのは本当に良い経験でした。

https://www.kamo-it.org/product/tennisbear/
https://www.kamo-it.org/product/voox/

その他の仕事の話

2年目は上記の2つに加えて、以下のような案件を獲得することができました。
自分で仕事がもらえるようになったのが、1年目からの進歩かなと思います。

• エンジニア1年目の時にインターンでお世話になった東和製作所さんから、社内で使用するAndroidアプリの開発案件をいただきました。
• 友人の紹介によりBaseでECサイトを構築する案件をいただきました。
• 運用を始めていたエンジニア用のTwitterアカウント経由で、Flutterでのノーコードツール開発の案件をいただきました。

その他

可茂IT塾も少しずつ大きくなり、地元で一緒に働けるエンジニアのメンバーが増えたり、可茂IT塾にリモートインターンに来ている学生との交流ができたりと少しずつ面白くなってきました。
1年目は早くできるようにならないと！！という思いもあり必死でしたが、仲間が少なかったので寂しくもありました。

そんな中、後にコワーキングスペースco・yaneの主となるKくんやHさんとエンジニアとして一緒に働けるようになり嬉しかったです。
普段使っているワーキングスペースにも活気が出てきました。

3年目

主な仕事

• テニスベア
• VOOX
• NFTマーケットプレイスアプリの開発
• 動物SNSアプリの開発
• オンラインフィットネスアプリの開発

3年目の前半は、以前からお世話になっているテニスベア・VOOXをはじめ、可茂IT塾からもNFT関連のアプリ開発の案件をいただきました。
そして中盤 ~ 後半にかけては 動物SNSアプリの開発・オンラインフィットネスアプリの開発 の2案件がメインとなりました。

案件の卒業を経験

2022年の9 ~ 10月でお世話になったテニスベア/VOOXを離れることとなり、初めて案件の卒業を経験しました。
ジュニアの頃からお世話になり、育ててもらったチームなので、卒業は本当に悲しかったです。
しかしエンジニアとして次のステップに進むためには必要な決断だったと思っています。

友達の紹介により案件を獲得

2022年の6月ごろから参画した動物SNSアプリの開発案件は東京へ出ていった友人の紹介でした。
たまたまFlutterエンジニアを探しているとのことでした。
友人は大事ですね。
岐阜からリモートでフリーランスエンジニアをやっているので、「この人なら紹介しても問題ない！」という人材でなければなりませんね。
東京のように仕事の話はなかなか舞い込んでは来ないと思うので..

こちらの案件では、初めて機能ベースで要件定義からやらせていただいたり、契約の形態が今までと異なっていたりと新たな経験をさせていただいています。
その他もパブリックな記事には書けない経験をさせていただいております。

Twitter経由で案件を獲得

オンラインフィットネスアプリの開発案件はTwitter経由でした。
情報発信をすることの大切さを思い知らされました。 2022年の9月から参画し、Flutterでコードが0の状態からの開発経験をさせていただいています。
詳しい内容は公開できませんが、リリースに向けて頑張っています！

仕事していて思ったこと

2022年の7月ごろは3案件くらいに入ってはいたのですが、ガッツリ稼働できる状態ではなくなる(タスク切れ?)など、働きたくても働けない時期がちょっぴりありました。
フリーランスとして安定的に仕事を確保するのはかなり困難なことだと感じましたね。
生活に困っているわけではないので、焦ることはなかったのですが、適度な仕事があったほうが楽しいですよね。

案件を獲得しているTwitterの話

Twitterアカウントはこちらです。
https://twitter.com/marksaito4

• 現在フォロー202,フォロワー400というアカウント
• タイムラインに余計なツイートを入れないように意識
• ツイート内容はFlutterの技術的な内容に統一している
• ツイート頻度は2日に1度くらい?(仕事が欲しい時は発信多めにしている)

という状態で、ちょこちょことお仕事のDMがいただけています。(DMを頂いた方には本当に感謝しています)
暇だったら入りたい！！という案件をいくつか断らせていただいている状態です。。
エンジニアとして自分で案件を獲得するならTwitterは必須だなと感じました。

以下のようなほとんど動かしていないzenn経由でも1件だけ話をいただきました。
(こんな状態でもいただけるのか..)

Twitterも同様ですが、発進やプロフィールなどのレベルに見合った案件をいただいてる印象なので、仕事を獲得したいのであればちゃんと更新しておくべきだなと思いました。

シェアハウスの話

1年目のインターンの話に出てきたJさんと岐阜県川辺町にてシェアハウスを開始しました。
古民家を改装し、ようやく住める状態になりました。
2022年2月現在でかなり寒いのがネックですが、夏は涼しそうなので楽しみです！
エンジニアの居住者募集中です！
詳しい話はまた環境が整ったら記事にしようかなと思います。

最後に

3年間フリーランスエンジニアをやってみた感想としては、最初を乗り越えられれば楽しい！という感じです。
実力が足りない時期はチームの力にもなれず、面倒も見てもらわないといけないので精神的にも辛めな気がします。
僕の場合は優しいプロジェクトで育ててもらったので、辛い時期を比較的楽しく乗り越えさせていただきました。
本当に感謝しきれません。
ある程度の実力がつくまでは、全力疾走で走るのが良いと思います。(辛い時期が長くなるのはよくないですからね。)
新卒で会社に入る場合などは、育成環境があるかもしれませんが、フリーランスの場合は運次第です。行動力次第というのもあるかもしれません。

またずっと外部案件に入って(プログラムを書く)仕事をするのは続かないと思っているので、将来の不安はもちろんあります。
自分で何かやっていかないと..！っと思っているのですが、もうちょい技術力という面で実力をつけたいと思っているこの頃です。
これからも頑張ります！！
この記事がフリーランスエンジニアの実態が気になる方の参考になれば幸いです。
可茂IT塾や仕事で関わっていただいた皆様には、ここまで育てていただいて感謝感謝という状態です。

最後に箇条書きでまとめ

• いきなりフリーランスは最初が大変
• 最近の仕事はかなり楽しい
• 仕事獲得のための発信は大切
• フリーランスとして安定的/継続的に仕事を確保することは難しめ(もっと知名度や実力があれば話は別かも)
• 新卒で会社に入った3年目の正社員エンジニアよりかは稼げている?かも
• 関わってくださった皆様に感謝